大使の紹介

平成28年4月1日
津田愼悟 駐カタール特命全権大使 津田愼悟
駐カタール特命全権大使

大使からの挨拶

皆様こんにちは、駐カタール日本国大使の津田愼悟です。

 在カタール日本大使館のウェブサイトにようこそいらっしゃいました。 平成25年10月に日本国大使としてカタールに着任してから、早いもので約2年半が経ちました。現在の日本とカタールの関係は、経済、エネルギー関係のみならず、政治、文化、教育、人的交流、スポーツ等幅広い分野に亘る重層的な関係の促進・拡大を目指し、日々前進しております。 両国の関係は、従来から経済分野を中心に着実に進展してきました。現在、カタールと我が国の貿易総額は約350億ドルに達し、カタールにとって我が国は最大の貿易相手国です。また、日本にとってもカタールは主要なエネルギー供給国ですが、2011年の東日本大震災の際には、カタールからLNGの緊急追加供給を受け、日本は原発停止による電力不足危機を乗り越えることができました。さらに、カタール・フレンドシップ基金による1億ドルにものぼる水産業や子供たちの教育支援等の復興支援もあり、両国間の信頼関係はより一層強固なものとなっております。そして、日本企業はこの国の基幹プロジェクトに関与し続けています。 また、特に近年、両国間のハイレベル交流が頻繁に行われており、2013年8月の安倍総理大臣のカタール訪問以降、タミーム首長との間で計6回の首脳会談が行われています。2015年2月にはタミーム首長も首長として初めて日本を訪問し、両国間の信頼関係は着実に強固なものとなっております。

 目下、カタールは国家開発計画である「カタール・ナショナル・ビジョン2030」を推し進める中で、石油・ガスのみに頼らない経済の多様化と人材の育成を追求しています。特に中東地域で初の開催となる2022年のFIFAワールドカップの成功は、上記ビジョンの達成に向けた大きな試金石です。その2年前の2020年には、日本でも東京オリンピックが開催されます。それぞれの国における国際的一大イベントの開催は、経験や知見の共有のみならず様々な分野での交流機会を創出し、両国の協力関係を一層推し進めてくれることでしょう。

  最後に、日本大使館は日・カタール関係の一層の発展に向けて、今後も全力で取り組んで参ります。また、カタール在住の邦人の皆様が安心して生活し、同時に日系企業の皆様が実り多い経済活動を行うことができるよう支援することは、私、そして日本大使館の重要な使命であります。引き続き皆様からのご支援とご協力を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。

平成28年4月                                                            

駐カタール特命全権大使                                                          
津田愼悟


平成25年10月 津田大使着任挨拶はこちら

大使の略歴

1951年生まれ。1975年、東京工業大学工学部建築学科卒業後、丸紅株式会社入社。常務執行役員、欧州支配人、中東・北アフリカ支配人等を経て、2013年4月に丸紅退社。同年6月に丸紅情報システムズ(株)代表取締役社長に就任。2013年9月より現職。