大使からのメッセージ

  • 大塚聖一                 駐カタール特命全権大使

ご挨拶

 2016年11月にカタール国駐在大使として着任しました大塚です。カタールといえば、私が外務省に入省した1976年にはドーハの日本大使館開設の動きがあり、本省で見習いとして間近に見ていた当時のことが思い起こされます。また1978年9月の福田総理大臣のイラン、カタール、サウジアラビア訪問の際には支援要員として動員されました。日本の首相として初めてのカタール訪問でした。

 それから40年を経てこの国と再び接点を有するに及んで、両国関係が緊密さを増して大きな発展を遂げたことを知りました。96年にカタール産LNGの日本への出荷が開始されたこと、2011年の東日本大震災に際してカタールがLNGの追加供給を行うとともに、1億ドルの被災地支援がなされたことなどは記憶に新しい出来事ですが、既に両国は互いに「古くからの友人」と言える関係となっていました。多くの先駆者の方々の努力に支えられて、現在の緊密な関係に至ったことは、誠に欣快です。

 このたび着任して実感したことは、両国関係はすでに新しい段階に入っているということでした。第一に、長年に亘って構築された信頼関係を基礎に、両国間にはエネルギーやインフラ投資の領域を超えて、環境、研究開発、教育、文化、スポーツなどの分野での交流や協力関係の進展が見られるようになりました。第二に、カタールが中東地域の安定勢力として数々のイシュー解決のために実績を重ねてきたことから、日本にとっても、地域の平和・安定に資するカタール政府との政策対話の重要性が益々高まってきたことです。さらに、ドーハ・東京間には毎日2便のフライトが運航されていることもあって、人の交流は着実に拡大方向に向かっています。

 我が日本大使館の使命は、「古くからの友人」というアセットを生かしつつ、「国家ビジョン2030」に示された新しい国家像実現のために、カタールとの協力関係強化を図ることです。協力の鍵となるのは、カタールの「人材育成」に如何に貢献出来るかです。一方で我々としては、カタールに対してはエネルギー安定供給先としての役割を常に期待しているわけです。

 上述の通り日本とカタールとの間の人的交流拡大の背景や条件は十分整っています。このホームページを訪ねて下さった方々は、何らかの理由で両国関係の動きに関心をお持ちのことでしょう。我が日本大使館としましては、両政府関係推進の担い手であるばかりではなく、様々な分野において多様化しつつある二国間交流の要となる方々の、良きガイド、ファシリテイターとしての役割を積極的に果たして参りたいと思います。ドーハを訪れる日本からお越しの方々におかれては、是非お気軽に日本大使館に声をおかけ下さい。

在カタール国特命全権大使
 大塚 聖一