領事情報
●海外安全情報(カタール)
渡航情報(広域情報)
●カタール治安情勢(当地紙報道要旨)
●カタールへの入国
○ビザ
入国の際に必要なビザは到着時に発給が可能。日本国籍の場合、Visa Apllication Formは必要なく、入国のスタンプを押してもらう際に、QR100を支払うことで発給を受けることができます。支払いはクレジットカード(Visa, Master, Visa Electron, Maestro)か、現金しか所持していない場合は、パスポート・コントロール手前でプリペード・カード(QR120)を購入し、支払う形となります。
また、カタールのe-Governmentのウェブサイトにビザ情報があります。アドレスは、http://portal.www.gov.qa
●カタール滞在中の注意事項 (カタール情報のページも参照ください)
1.最近の当地犯罪発生状況
当国では犯罪統計は公表されていませんが、犯罪発生率は比較的低いものと推定されます。カタールは、治安維持に関しては厳しい体制をとっており、人口比で見ると警察官の数は日本よりもはるかに多いことに加え、国土が狭く監視が行き届きやすいこと、また国土の多くが人の住めない砂漠という地理的要因もあり、比較的治安は良好といえます。また、アラブ人の部族的連帯が強いことも、治安の良さにつながっています。ただし、アジア諸国出身者を中心とする単身出稼ぎ労働者が多く在住しており(全人口の6割程度)、これらの労働者によるとみられる窃盗、強盗、車上荒らし、スリなどの犯罪が増加傾向にあり、特にドーハ市郊外の一部地区では犯罪が多発、当局が取締りを強めています。
2.外出時の注意
外出時には必要以上に華美な服装、装飾品をつける、現地ではあまり見かけないような目立つ車に乗る、公共の場(レストランなど)で大きな声で現地の悪口を言う、政治、宗教、文化、習慣、生活環境などの批判をすることは、目立つばかりでなく狙われる原因になるので、差し控えて下さい。
(1)タクシーの利用
当国の公共交通としては、国営交通会社ムーワーサラット社が運行するカルワ・バスとカルワ・タクシーがあります。自家用車を持たない場合には、移動手段はこのバスとタクシーに頼ることになりますが、一般的にはタクシーを利用する方が便利です。
タクシーは上記ムーワーサラット社が運行しているカルワ・タクシー(メタリック・ブルーのタクシー)及び主要ホテルが運行しているリムジンタクシーの2種類があります。通常、町中で利用するのはカルワ・タクシーになります。
カルワ・タクシーは、ムーワーサラット社が無線で運行状況を集中管理しているので、比較的安心して利用できます。同タクシーの要請については電話「4588888」で24時間受け付けられていますが、時間帯等によって対応が遅くなることがしばしばあります。
リムジンタクシーは、主要ホテルに常駐しており、いつでも利用できるという便利さがある反面、料金はカルワ・タクシーと比較すると極めて高額ですので、利用前にはホテルフロント等で料金を確認することをお勧めします。
この他に、当地では、カルワ・タクシーの運行台数不足に伴って違法タクシー(いわゆる白タク)が増加しています。これら違法タクシーに関しては、乗客に対して法外な料金を請求する、乗客が地理に不案内な外国人だと分かると目的地とは異なる場所に行く等のトラブルが発生していますので利用しないことをお勧めします。特に、女性の方は絶対に利用しないで下さい。
(2)ひったくり、置き引き、スリ
近年、ドーハ市内一部地区でひったくり事件の発生が報告されており、中には、これらひったくりが強盗に発展したケースもあります。当地では、酷暑の時期が長いため一般的にオートバイはほとんど使われておらず、ひったくりもオートバイによるものではなく、徒歩によるものがほとんどです。
○ 裏通りで人通りの少ない道路を歩く時は注意をする。
○ ハンドバッグ等は持ち方に気をつけるとともに、周囲にも注意を払う。
○ 万が一被害に遭った時は、大声を上げて、周囲の人に知らせたり、すぐに警察(999)に連絡する。犯人の特徴などをよく覚えておくことが大切です。
また、好調な経済発展を受けて、当地では近代的な大型ショッピングセンターが続々と建設されていますが、最近これらショッピングセンター周辺で、主として外国人女性が被害者となった置き引き事件が報告されています。ショッピングセンターを利用される際には、ショッピングカートの中に貴重品を放置しない等と共に、周囲に不審者がいないか等にも十分ご注意下さい。
さらに、ドーハ市中心部の人通りが多い場所(スーク等)においては、スリ被害の発生も報告されています。当局も取締りを強化しており、アジア系外国人労働者によるスリ・グループが検挙されるなどしています。しかし、いまだに被害の報告があることから、同様の別グループが活動しているものと思われます。人通りの多い場所では、周囲に不審者がいないかどうか十分注意するとともに、親しげに話しかけてくる人物やグループにもご用心下さい。
3.その他の生活上の注意
宗教や文化、習慣、政治などに関し最低限の知識を得ておくことも安全に暮らすために必要です。
(1)写真撮影
首長府、軍事施設、治安機関施設、空港、港湾施設等の政府関係施設の撮影は、特別の許可がない限り禁じられています。撮影禁止区域でカメラを持っていると、フィルムやカメラを没収されたり、警察に連行されることもあるので注意が必要です。またモスクや女性を撮影することも避けた方が無難でしょう。女性の写真を撮る場合は、必ず相手の許可を得てからにしてください。
(2)イスラムの戒律
当国はイスラム教を国教としています。イスラムの戒律が異教徒に強制されることはありませんが、イスラムの教えが法律として施行されている場合もあります。
女性はなるべく肌を露出する服、体型がはっきり現れる服などを避けることが望ましく、男性も半ズボン、ランニングなどを避けるようにして下さい。
女性の水着姿等の肌の露出度の高い写真の持込みや所持は禁止されています。市中に違法なポルノのテープやCDが出回っていますが、当局による取締りの対象であり、手を出さないようにすることが必要です。
賭博はイスラム教で禁止されています。
飲酒、酒類の製造及び販売は原則として禁止されています。ただし、一部ホテル内のレストランにて酒類のサービスが受けられます。また、一定以上の収入のある日本人を含む外国人居住者に対しては、許可を取得の上国内の店から酒類の購入が認められていますが、国外から持ち込むことはできません。
麻薬と銃器の持込みは厳禁です。特に麻薬の密売は終身刑(死刑もありうる)及び罰金QR30万〜50万の厳罰を受け、麻薬所持の場合でも懲役15年及び罰金QR20万となります。
(3)喫煙
当国では、喫煙防止に関する法律が施行されており、公共の場での喫煙が禁止されています。公共交通機関、教育施設、医療関係施設、政府関連施設、ショッピングセンター等の産業施設、映画館、レストラン等食品を販売している場所等公共の場所での喫煙は罰金(QR200〜500)の対象となりますので注意してください。
4.自動車に関する注意
(1)交通事故防止
近年の交通量の増加に伴って交通事故死傷者数も増加したきたことから、昨年10月、交通違反に対する罰則を大幅に強化した新道路交通法が施行されました。施行後の交通事故件数が減少したとの報道もされてはいるものの、車線を守らない、ウインカーを出さずに突然曲がる、無理な割り込みや追越しを行う、制限速度を大幅に超えて運転するなどの行為は依然として見受けられ、当地の交通マナーが大幅に改善されたとは言えない状況です。当地での運転には引き続き十分な注意が必要です。
当国では、車は右側通行です。交差点の多くは信号機を使わないロータリー(英国式ラウンドアバウト)で、ロータリーの中を走っている車が優先です。最近、交通量の多いラウンドアバウトには、順次、信号機が設置されています。また、信号機がある主要交差点には、赤信号無視を取り締まるカメラが設置されています。
速度制限は街中で60〜80Km/h、郊外で100〜120Km/hに設定されています。かなりの高速に設定されていますので十分に気をつけて運転してください。
飲酒運転は、自己及び他人に危険を及ぼしますので絶対にしないで下さい。飲酒運転に対しては、強制退去処分を含む厳しい罰則が規定されています。
交通取締りは、上記主要交差点での自動監視装置による信号無視の取締り、主要幹線における固定式及び移動式レーダーによるスピード違反の取締り、市街地での駐車違反取締り等が行われています。
そのほか車の運転に当たっては次のことに注意をすることも必要です。
○ 運転手及び助手席は常時シートベルトを締めることが義務付けられており、違反者は罰金の対象となります。
○ 10歳未満の子供は後部座席への着席が義務づけられており、違反者は罰金の対象となります。
○ 運転中の携帯電話の使用は禁止されており、違反者は罰金の対象となります。
○ 夏季、日中は路面が高温になっている影響で、タイヤがパンクしやすくなっています。特に高速運転を行う場合には注意が必要です。
○ 郊外を走る場合には、単独行動は避け、必ず複数の車で出かけるように心がけ、夜間はなるべく一人で運転しないようにします。
○ 軍事施設、工業施設等に入るためには事前の許可が必要です。軍事施設等の立入禁止区域の標識は、アラビア語でのみ標記されているケースが多いので、郊外のドライブは十分注意する必要があります。
(2)交通事故に巻き込まれたら
交通事故に巻き込まれてしまった場合、負傷者がいる場合は、救急車などが到着するまでの間、可能な限りの応急手当を行うことが必要です。警察や救急(電話番号は共に999)に、事故の発生場所、負傷者の数や負傷の程度、事故の状況など報告し、指示を受けてください。
事故を起こした車については、警察官が現場検証に来るまで、交通の障害になったとしても動かしてはいけません。車を移動させてしまった場合、保険に必要な事故証明が発行されなくなることになります。したがって、事故車を移動させずに、その状況に応じ臨機応変に事故の続発を防止する措置をとることが望まれます。ただし、昨年10月の新道路交通法の施行により、軽微な事故の場合は、他の交通を妨げないように適当な場所へ車を移動させなければならなくなりました。
なお、事故現場で、処理に当たった警察官からアラビア語しか書かれていない書面に署名するよう求められるケースがありますが、記載された内容が確認できない場合は、絶対に署名しないようにしてください。もし、警察官がどうしても署名を強いるような場合は、大使館までご一報願います。
5.テロに対する注意
2001年9月11日の同時多発テロ事件以後、世界的にテロの脅威が高まっていますが、カタールにおいては、2005年3月19日にドーハプレイヤーズ劇場に自動車爆弾を衝突させて爆発させるテロ事件が発生し、英国人1人が死亡、その他12人が負傷しました。事件発生の数日後、本件がエジプト国籍の男性1人の単独犯によるものである旨報じられましたが、事件の最終的な捜査結果についてはこれまでのところ発表されていません。
また、報道によれば、上記自爆テロ事件以降もテロを計画していた人物が当局により逮捕されています。2006年10月、駐イラク米軍に対する攻撃を計画、実行しようとした26歳のカタール人に対して禁固10年の判決が出されました。また、2007年10月には、テロ要員のリクルートや外国大使館に対する攻撃計画の容疑でアラブ国籍の人物が逮捕されている模様です。
これまでも、国際テロ組織「アル・カーイダ」名の声明の中で、湾岸地域におけるテロが警告されていることや、他の国と並んで日本もテロ攻撃の対象国として度々名指しされていることなどを考慮すると、今後、カタールにおいても日本人が巻き込まれたり、直接の標的となるテロ事件等不測の事態が発生する可能性は排除できません。
カタールには、対イラク戦争で中枢的役割を果たした米国空軍基地が存在していることから、今後も、米国権益あるいは米国に協力する国々の権益等を狙ったテロ事件発生の可能性は排除できません。
テロ事件や不測の事態に巻き込まれないようにするために
○ 最新の関連情報の入手に努める
○ テロの標的となる可能性のある施設等危険な場所には近付かない
○ ホテルやショッピングセンター等多数の人が集まる場所では周囲の状況に十分警戒するとともに極力近づかないよう心がける
○ 日常のパターン化した行動を避ける
○ 自動車を所有されている方は危険回避に利用できるよう点検整備を怠らないなど安全確保に十分注意を払ってください。
○ また、テロ事件や不測の事態が発生した場合の対応策を再点検し、状況に応じて適切な安全対策が講じられるように心掛けてください。
[関係連絡先一覧]
● 警察・救急車・消防車 電話:999
● 在カタール日本大使館 Diplomatic Area, West Bay, Doha, The State of Qatar
電話:974-4840888
FAX:974-4832178
メール:eojqatar@eoj.com.qa
窓口開館時間:7:30〜15:00(日〜木)(ラマダン期間は別途設定)
● ハマド国立総合病院 電話:4446446
● 移民局入国管理課(内務省) 電話:4443300
● ドーハ国際空港 電話:4438111
● 外務省 本省代表(24時間対応):03-3580-3311
領事局海外邦人安全課:03-5501-8160
外務省海外安全相談センター:03-5501-8162(内線2902,2903) |